小型のグリーンレーザーモジュールです。
完成品ですので、電源を接続するだけで動作します。
基板にハンダ付けされている赤色のケーブルをプラス、黒色をマイナスに接続します。人間の視覚特性上、同じ出力の赤色レーザ光より数倍明るく見えます。目を傷める可能性がありますので、絶対にレーザー光を目に向けないでください。
構造:ダイオード励起固体レーザ(DPSSレーザ Diode Pomping Solid State LASER)
波長:532nm(緑色)
出力:50mW
電圧:DC3V(最小2.4~絶対最大3.3V)
消費電流:約210mA
駆動回路:定電流駆動
電源にはノイズの少ないものをお使いください。乾電池は理想的な低ノイズ電源です。
動作温度:15~30℃
保存温度:0~50℃
この手のDPSSレーザの動作原理は次のとおり。808nm あたりの赤外線レーザダイオード(ポンプLD)で、Nd:YVO4(ネオジウムドープ イットリウム四酸化バナジウム,YAGの特性いいバージョンみたいなものだ)を励起して、1064nm のレーザを得る。それを KTP という非線型結晶に通すと、周波数が逓倍されて波長が半分の532nm のグリーンレーザが得られる。SHG(Second Harmonic Generation:二次高調波発生器)とも呼ばれる。Nd:YVO4とKTPを張り合わせて一体構造をとったものは DPM(Diode Pumped Microchip)結晶と呼ばれる。
ポンプLDの波長は Nd:YVO4を励起できればよく 1064nm よりも短ければよい。808nm が使われているという説が有力だが、高倍速 DVD-R や MO 用の高出力LDが用いられる可能性もある。MO、CD-R、DVD-R などは、レーザの熱作用を利用して書き込むため、100mW 程度の出力をもち、とても大量に量産されている。MO=685nm, CD=785nm, DVD=650nmが使われる。
共立モジュールではポンプLDは定電流駆動されている。一般に高出力LDでは、LDの隣にフォトダイオードが同パッケージされていて、LDの光出力をモニタしつつフィードバック制御をかける。共立モジュールでは、回路の簡略化のために、フィードバックはなされずに、LDを定電流で駆動するのみの回路になっていた。フィードバックがかかってないので、調整時と温度などの条件が違っった条件でLDをオーバドライブしてしまうとてLDにダメージを与えることもあるのでパワー狂の人は注意。
本レーザーモジュールは半導体レーザー励起固体レーザーで従来の直接発振させている赤色LDに較べビーム品質が良いため集光率が高く、また波長がマーキング用Nd:YAGレーザーの第2高調波と同じためガイド光として使用する際、煩雑な屈折率の違いを気にせずに光学設計が可能です。
また水中での透過率が高いため水中での軸出しや日中比較的明るい場所での作業など今まで赤色では不可能であったアプリケーションにも適応しているため更なる展開が可能です。
APCについて:本機能は発振しているグリーン光をPD(フォトダイオード)でリアルタイムにモニターしその出力をLD(レーザーダイオード)にフィードバックし一定の出力が保たれる機能です。出力が出過ぎるとターゲットを壊したり、あるいは不具合が生じる場合に必要不可欠な機能です。
低出力モデルから高出力モデルまで幅広いバリエーションで取り揃えております。また、サイズなどご仕様に合わせた製品の特注なども承っております。
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